out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
さらに5分…いや、また10分。

私はぎくしゃくしながらも、やっと動いた右手でドアを軽くノックした。

数秒待ったけれど、返事はない。

カオル君…寝てるのかな。

顔を見てから、帰ろうと思ったんだけど。

それから…テツ君から聞いた話。本人の口からも本当のことだって

聞きたかった。


もう一度、ノック。


それから…ユーイチ君のことも。

聞こうと思った。昨夜二人でどんな話をしたのか。


だってさ、あんなだよ?

あんな大騒ぎして、あんな突然好きって言われて。

押し倒されて。組み敷かれて。最後は耳にキスまでされてしまった。

どんだけ強引?

初対面からは想像できないくらい、強烈なプッシュ。


ふう。


一息ついて、もう一度ノックしようと目を上げた瞬間、

内側からカオル君がドアを開けた。あーあ。寝起きの王子様

髪の毛逆立っちゃってます。ふにゃふにゃと、何かをつぶやいたかと思ったら

頬を窪ませて、懐っこく笑った。

「マキちゃん、来たー。入って。一緒に寝よ」

…だって。

「抱っこして、寝てもいい?」

だって。…キャー。








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