そしてキスからはじまった
僕は紫音のお父さんたちに僕の生い立ちから妹の事を話した。

紫音のお父さんは紫音の友達から僕が薬を捨てているのを友達から聞いていたらしくすごく感謝された。

僕は正直に罪の意識からで紫音の事を思ってしたことではないと言った。

「たとえ薬のせいでも関係を持ってしまったら紫音は立ち直れなくなっただろう。本当にありがとう。」

お父さんはそう言い

「君はあの店でバーテンをやっていたのか?」

「はい。夜はバーテンで昼はほとんど中で料理をしてます。あとあの店の経理もやってました。」

「経理?」
「はい去年までは別にいたんですが麗美さんがその子の彼を取ってしまって、やめたので僕が代わりに」

「何かおかしいところはなかったか?君が知らないところと取引してるとか」

「・・あの店の経理でおかしいところはないと思います。・・ただ麗美さんはジャンと一緒に出掛けて何か買ってきたものをよく東京の店に送ってました。食材と一緒に送ってたみたいですけど僕には絶対見せないで二人でやっていたのでおかしいなと思ってましたけど」

「それだ!まだ発送してないものはあるか?」

「・・はい今日の夜、出そうと思っていたものがまだあったと思いますが」

僕は紫音のお父さんの秘書の田中さんと友達のルイさんと一緒に急いで店にいって言われるままに発送するだけになっていた箱を開けた。
そこにはトリィフとともに粉のようなものが入っていた。

これはたぶんドラック・・

父親の命令だろうか?そんな気がする
紫音を早く手に入れろと父親から催促されていた。
このごろ父親と連絡が取れないのは紫音が自分になびかないので父親に見捨てられたではないかと言っていた。
麗美さんは追い詰められていたんだ。絶対的存在の父親に見捨てられないように


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