*お向かい彼氏*
「「……ぷっ…!あはは…!!」」
「そのルックスでおつまみって!」
あら、あららら。
凍ったと思えば大爆笑された。
峰さんなんてヒーヒー言って笑ってる…。
…そんな中、車のミラー越しにあった八田さんの目は……
今度はあたしが凍ってしまいそうなほど
……冷たかった。
…見ない見ない。
すぐにそらして笑うみんなに頬を膨らませる。
「しょうがないじゃん、好きなんだし!迫田さん!さきいか好きですよね、ね!?」
「え…っ!?あぁ、好きよ…あぁおかしい…っ。」
大人しめな迫田さんにまで吹き出されるあたしっていったい…。
視線を横に移して睨みつける。
「もう!光輝!自分だってめーっちゃ甘党じゃん!そんなクールぶっちゃって!あたしに構われなくて拗ねてたくせに!」
「ぶっ…ひ、ひかる!」
「マジで!?大河も大河だなーっ!!」
楽しかった。
車内の空気は。
でもあたしは気づかなかったの。
それぞれが、抱えた想いに…。