キミの風を感じて


翌朝が最後の朝練だった。


あとは昼休みにちょこっと合わせて、明日の体育祭本番にのぞむ。


今日の放課後は部活も休みで、体育委員や陸部の連中で明日の準備をする予定だ。




「おはよう」


朝の爽やかな空気の中、あの子の声だけが耳に届く。


「明日かぁ、緊張してきたね」


みんなと談笑する声、笑顔。




体育祭が終わったら、俺たちはもとの関係に戻る。


いや、関係なんて、もともとない。




立木さんを泣かせてしまったことも、

泣いてくれたことも、


全部なかったことになってしまうんだろうか……?




早く明日になってみんなで走ってみたいというワクワクする気持ちと、


明日なんか一生来なければいいと願う気持ちとが、


バカみたいに混在していた。


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