キミの風を感じて

目が覚めたら保健室のベッドの上だった。




「イッテ」


体を起こすと頭がズキンとする。




「あ、気がついた? あなた地面に頭を強打して脳しんとうを起こしたのよ」


ベッド脇のついたての向こうから保健室の女の先生がやってきて、そう教えてくれた。


ああ……。




「あの子は?」


「女子をかばったんだよね? その子なら、かすり傷ひとつなかったから」


先生がにっこりと微笑んだ。




そっか、よかった……。


それにしても気絶するとか、相当カッコ悪りーな俺。


ぼんやりした頭がそこに思い至って、ヘコんだ。





「どうも」


ベッドから下りて教室に戻ろうとすると、「あー、ダメダメ!」と先生に引きとめられた。


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