キミの風を感じて

「案外いい人なんだね」


ユメちゃんと坂田くんがつきあうようになってから高梨くんとも少しはしゃべるようになったけど、こんなに深い話をするのは初めてだった。


「俺?」


「うん」


「案外ってなぁ」


ガクッとずっこける高梨くん。




「だってチョコあげたとき即答で断られたから、もっと冷たい人かと思ってたもん」


なんて思わず言っちゃった。




「ああ……。よく知らないのにつきあったりすると、どーせ幻滅されるからさ俺」


長い指先が鼻の頭をかく。


「あんまり知らない子から言われたら、とりあえずその場で断ることにしてんだ」




「おー、モテ男だ……」


「じゃなくて、その気になってつきあったって幻滅されてフラれるし。しかもフラれる頃にはこっちが夢中になっちゃっててダメージでかくてさ……。だからまぁ自衛策」


高梨くんはそう言って、ちょっとだけ笑った。


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