闇夜に真紅の薔薇の咲く
何度耳にしたか分からないその言葉に首を思いっきり首を振る。
「嫌だ! 私はそんな国になんて行きたくない!!」
「何故ですか!? あの国には我ら同様千年もあなたを待ち続けた人々がいると言うのに……」
「仕方がないですね。こうなれば――無理やり連れて行くまで」
女性がさも残念そうにそう言って、手をあげる。
恐怖で咄嗟に逃げようと足を動かそうとして、瞠目した。
動かないのだ。どれだけ動けと命じても、自分の身体じゃないみたいに少しも動かすことが出来ない。
彼女の瞳に絶望が満ちる。彼らはそれを見てさもおかしそうに喉の奥でくつくつと笑うと、何ごとかをぶつぶつと唱え始める。
一体今から何がおこるのか、と身動きのできない状態で内心恐怖で震えていると、男がにたりと三日月型に唇を歪めた。
刹那、今まで何もなかった空間に飾り気のない黒い扉が現れ女性は不気味な笑みを唇にのせた。
「さぁ、姫。参りましょう。そして、奴らに復讐を――」
「――待てよ。その姫様をどこに連れて行く気だ?」
声が聞こえ、次いで大鎌が彼らと朔夜の間に振り下ろされる。
「嫌だ! 私はそんな国になんて行きたくない!!」
「何故ですか!? あの国には我ら同様千年もあなたを待ち続けた人々がいると言うのに……」
「仕方がないですね。こうなれば――無理やり連れて行くまで」
女性がさも残念そうにそう言って、手をあげる。
恐怖で咄嗟に逃げようと足を動かそうとして、瞠目した。
動かないのだ。どれだけ動けと命じても、自分の身体じゃないみたいに少しも動かすことが出来ない。
彼女の瞳に絶望が満ちる。彼らはそれを見てさもおかしそうに喉の奥でくつくつと笑うと、何ごとかをぶつぶつと唱え始める。
一体今から何がおこるのか、と身動きのできない状態で内心恐怖で震えていると、男がにたりと三日月型に唇を歪めた。
刹那、今まで何もなかった空間に飾り気のない黒い扉が現れ女性は不気味な笑みを唇にのせた。
「さぁ、姫。参りましょう。そして、奴らに復讐を――」
「――待てよ。その姫様をどこに連れて行く気だ?」
声が聞こえ、次いで大鎌が彼らと朔夜の間に振り下ろされる。