ハニィ*sweet*ボイス
人の気配で目を覚ますと、日浦があたしの顔をのぞき込んでいた。



「んなぁ!?」

「なに人んちで寝てんだよ、バカ」

「お、おかえり…」



微かに香水のいい匂いがする…。



それに、仕事してきただけあって、学校の日浦係長とは似ても似つかないくらいカッコイイ…。



一瞬にして顔が熱くなる…。



「ね、寝心地のいいソファーだったよ!!」

「メシは?」

「作っといたけど…」

「じゃ、帰れば?」



なんだか不機嫌?



疲れてるのかな…。



「なんかあった…?」

「ねぇよ。早く帰れ」



日浦がわかんない…。



あたし、何かしたかな…。



図々しかった?



態度がキツ過ぎて泣きそうだよ…。



立ち上がり、カバンを手にした。



「わりっ、帰るのナシ」

「何でっ…」

「仕事でやなことあって、完全に八つ当たり。マジで…ごめん…」



そう言った日浦がやけに子どもっぽくて。



安心の涙がポロッとこぼれてしまった。



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