イケメンSPに守られることになったんですが。


あ……そうか。


『自分には関係ないけど』って、言われてるみたいじゃなくて、確実に言われてるんだ。


胸のちくちくが、ずきずきに変わっていく。


それは、そうですよね……。


私が誰と幸せになろうが、亮司さんには関係ないよね。


でも……寂しいな。


何も言ってないのに、勝手にふられた気分……。


あなたは本当に、ひとりで生きられる強い人なの?


それともただ……一緒に生きたいと思う人が、現れていないだけ?


……それは、私じゃないんだ……。


……バカ。


亮司さんのバカ。


私にしとけばいいのに。


そのキッチンでご飯を作るたび、地方公務員のおっさんのお嫁さんになる妄想をせずにいられない私の気持ちを、何も知らないで。


篠田さんに『嫁みたい』って言われて、ちょっと嬉しかったのに。


泣きそうな気分になっていると、亮司さんがプロテインに口をつけ、落ち着いた声で言う。



「すみませんが、俺は今夜お休みをいただきます。

その間は、リョウがあなたを警護しますから」


「えっ?」


「もう一週間、まともに寝ていないので。意識だけ寝かせてもらいます。

すみません」


「あ……いいえ、こちらこそ……」



……そっか、疲れてるんだ。


そうだよね、昼警護で疲れて夜も眠れない、休憩は2~3時間じゃ、いくらプロテイン飲んでても疲れるよね……。


だから少し、様子がおかしいのかな……。


< 240 / 438 >

この作品をシェア

pagetop