イケメンSPに守られることになったんですが。


リョウさんの運転する隣に乗るのは、最初に高浜家に行くときに襲撃されて以来初めて。


意外に上手な運転技術に、やっぱりSPなんだなとボンヤリ思う。


エリカに指定されたお店に着くまでもう少しというところで、リョウさんが口を開いた。



「浮かない顔してると、せっかく行ってもモテねぇぞ」


「……だって、知らない人ばかりのところに行くの、憂鬱なんですもん」



それに、モテなくたって良いもん……。


今行ったって、亮司さんとリョウさん以上に気になる人に会える気がしないし。



「お前も亮司も、何もしないうちからあれこれ考えすぎなんだよ」


「えっ?」



亮司さんも?


って、どういう意味?


リョウさんの横顔を見るけど、彼は運転中のため、進行方向を向いたまま。



「…………」


「憂鬱、か……」


「……はい……」


「じゃあ、行くのやめて、このままドライブにでも行くか?」


「え、えぇっ!?」



リョウさんの意外な台詞に、思わず大きな声が出た。


驚いた私のリアクションにリョウさんは苦笑する。そして、



「ウソだよ、バーカ」



と容赦ない一言がついてきた。


なによ……ちょっと期待しちゃったじゃん。


バカ。




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