イケメンSPに守られることになったんですが。


うつむいた私の横から、低い声が聞こえる。



「亮司の言うことは、そんなに間違ってない。

いろんなやつと付き合ってみるのはいいと思う。

本気になるかならないかは別として、軽い気持ちで遊ぶのも勉強だぜ?」


「……リョウさんまで……。

私、そんなに器用じゃないですもん。

好きだって言われると、すぐ本気にしちゃうし」


「損なやつだな。

俺なんか見てみろ、ヤリたくなったらそのへんですぐ素人捕まえられるぜ?

しつこくないやつを見極める能力があるから、もめたこともない。

警察にいて色々な人物を見てきたおかげだ」


「……最低!」



そんな話、聞きたくないってば。


亮司さんと同じ顔で、なんてこと言うの。



「最低でいいんだよ、俺はしょせんサブの人格だし、亮司の怒りとか欲望のはけ口なんだから」


「…………」



そういえば、佐々木さんがそんなことを言っていたな……。



「リョウさんは……メインの人格になりたいんでしたっけ?」



ダブルジッパーを初めて見た日、そんなことを言っていたような……。



「ああ?あれは冗談。俺はサブでいい。

メインはなにかとキツそうだからな……SPつっても俺の大嫌いな事務仕事もあるし、警察は上下関係がめちゃくちゃ厳しいし……とにかく我慢することが多い。

その点俺は、こうして交代の時以外は、銃ぶっぱなして、たまに女とヤって性欲処理するくらいだからな」


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