イケメンSPに守られることになったんですが。


そうしているうちに席替えが行われ、男女一人ずつ隣り合って座る。


端っこで目立たなくしようとしていた私の隣は、学校の先生の近藤さんという人だった。


27歳で、顔も髪型もさっぱりしていて、さすが先生という感じ。


彼はなぜか逆隣の女子大生の方ではなく、私に話しかけてきた。



「……つまらない?」


「へ?あ、そんなことないっす」


「そう?でも居心地悪そう。

俺は同級生に呼び出されて無理やり連れて来られたんだ。

キミもそうなのかと思った」



小さな声で、周りに聞こえないように言う。


そんな彼に、私の警戒心は薄らいでいった。



「え、へへ……実は人見知りで……ちょっと緊張してます」


「やっぱり。俺もそうだから、わかるよ。

俺、国語の先生なんだ。だから文学にも興味があって……

話があいそうだね」


「そうなんですか!国語の先生なんだ!」



助かった~。話し相手が一人いれば、なんとか乗り切れそう!


私は他の誰も興味がないであろう、古典文学の話とか、古い映画の話を近藤さんとひっそり続けた。


近藤さんは私のお酒がなくなったのを見つけ、店員さんを呼んでくれた。


するとここぞとばかりに、全員の注文が飛び交う。


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