イケメンSPに守られることになったんですが。


「麻耶ちゃん、何にする?」



いつの間にか近藤さんは私を麻耶ちゃんと呼んでいた。


年上だから別に、違和感は無い。


一回り近く年上なのに敬語の人のほうが、珍しいんだ。



「えっと、実はお酒に弱いので、お茶を……」


「えっ、まだ1杯目でしょ?

もう1杯頼んでちびちびやればいいじゃない」


「えーと……じゃあ……」



近藤さんの甘い囁きに乗って、もう1杯だけ、カシスオレンジを注文。


また流されちゃった……。


もう1杯飲んだだけで、手がふるふるしてるのに。


顔が熱くて、ちょっと眠いなぁ……。


その後の席替え後も、なぜか隣には近藤さんがいた。


うーん、この人もよっぽどの人見知りなんだな。


私は助かるけど……。



「ちょっと、お手洗いに行ってきます」



私はふらつく足で立ち上がる。



「大丈夫?ついていってあげるよ」



近藤さんが私を支えるようにして、部屋から抜け出した。


そのままトイレまで誘導してくれた彼は、私が用を済ませて出てくるのを待っていてくれた。



「ふう……熱いですねぇ」


「真っ赤だよ。本当に弱かったんだ……ごめんね」


「や、近藤さんのせいじゃないっすよ」





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