イケメンSPに守られることになったんですが。


その殺し文句で、私の顔面は崩壊した。


涙は出っぱなしなのに、口元がゆるんで、勝手に三日月の形になる。



「……喜んで……!」



見事にハートのど真ん中を打ち抜かれちゃった。


あっさり思想を変える私に呆れるかな?


でも、いいんだよね。


強くなくたって。


弱くたって。


私は、あなたのそばにいていいんだね。



彼のたくましい胸に飛び込むと、ぎゅっと抱きしめられる。


顔を上げると、さっきよりも強さを増したキスが降ってきた。


あれ、と思う間もなく亮司さんの舌が侵入し、私の舌を絡めとる。


そしてそのまま、ソファに背中をつけられてしまった。



「ふ、ぁ、あの……」


「……ごめん、もう我慢の限界」



亮司さんの舌が、首筋をなぞる。


大きな手はいつの間にか私のコートの前を開け、ほとんど平らな胸を服の上から包んだ。


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