わたくし、政略結婚いたします!?

ぶっきらぼうにそう言い放ってすぐに、ノックの後に部屋のドアが開いてメイドがお茶を運んでくる。


「ふーん」


メイドを部屋から下がらせてからひとつクッキーを手にとって、レナルドはしげしげとそれを見ると、ポイッと口の中に放りこんだ。


レナルドがそれを咀嚼する間、妙に緊張してしまって、どうにも手持ちぶさたな私は、内心かなりそわそわしながら紅茶を口に運んだ。



なんて言われるんだろう。


最初の一言が怖い。


不味いって言われる覚悟はできてるけど、いざ本当に言われたら絶対ショックだわ。



傷付くくらいなら、やっぱり持って来なければよかったかしら。



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