わたくし、政略結婚いたします!?


なんてぐるぐるとマイナスのことばかり考えていたせいで、せっかくの紅茶も味なんか全然わからない。



「ふーん」



しかし、クッキーを飲み込んだレナルドの第一声はそんなもので。


食べる前と変わらないその反応に、私は安堵か落胆か分からないまま、肩から力が抜けた。



「ふーんって……、なんなの?」


「思ったよりずっとよくできてて驚いただけだ」



もうひとつ、クッキーに手を伸ばしながらそう言ったレナルドの言葉。


それが否定的じゃないことに、私は今度こそ安堵した。


「よかった」


思わず笑みが零れる。
< 113 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop