わたくし、政略結婚いたします!?
なんてぐるぐるとマイナスのことばかり考えていたせいで、せっかくの紅茶も味なんか全然わからない。
「ふーん」
しかし、クッキーを飲み込んだレナルドの第一声はそんなもので。
食べる前と変わらないその反応に、私は安堵か落胆か分からないまま、肩から力が抜けた。
「ふーんって……、なんなの?」
「思ったよりずっとよくできてて驚いただけだ」
もうひとつ、クッキーに手を伸ばしながらそう言ったレナルドの言葉。
それが否定的じゃないことに、私は今度こそ安堵した。
「よかった」
思わず笑みが零れる。