わたくし、政略結婚いたします!?


床に座り込んだままでいると、しばらくして寄り掛かったドアがノックされ、私はそれでようやく立ち上がった。


「失礼しま……、きゃあっ!」


入ってきたメグは、ドアを開けてすぐ目の前に立っていた私に驚いたらしく、可愛らしく悲鳴を上げた。


「ど、どうしてこんなところに!?」


「メグ……」


「え、ちょ、アリア様、それどうされたんですか!?」



突然、メグが顔を真っ赤にさせてガッ、と私の手を掴んできた。


え、それって、なに?



間近で見つめてくるものだから何だか気恥ずかしいのだけど、メグの目線は私の目を見ているわけじゃなくて。


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