わたくし、政略結婚いたします!?
バッと顔を上げると、急に抵抗した私を不思議そうな顔で見るレナルドと目が合って。
その目が、とろんと眠そうに充血していて。
顔が赤くて。
手を伸ばして彼の頬に触れると、尋常じゃないくらい、熱かった。
「れ、レナルド、熱あるじゃない!!」
「そんなもんない……」
呟いて、ギュー、と再び抱きしめる力を強めるレナルド。
待て待て待て!!
「ちょ、離して!」
「やだ」
やだじゃないーーっ!
「もう…!だ、誰かっ!だーれーかー!エディー!!メグーーっ!」
とにかくこのままじゃどうしようもないので、誰か他の人に助けてもらおう、と声を張り上げていたら、いきなりグイッと顎を掴まれた。
「ひゃっ!?」