わたくし、政略結婚いたします!?


「なんで……、エディなんか呼ぶんだよ……」


「だ、だって誰か呼ばなきゃと」



思って。



そう繋ごうとした口は、いきなり塞がれてしまった。


────レナルドの、唇に。



「んぅ……っ!?」



「俺以外の男の名前なんかよぶんじゃねぇよ……」



レナルドは、唇が離れた後、掠れた声でそう言って。


「ッ!」


そのまま、ぱたりと意識を失ってしまったのだった。


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