わたくし、政略結婚いたします!?
レナルドは、不敵に笑った。
「言っとくが、愛のある結婚なんて期待するなよ」
「……分かってるわ」
最低。
最低。
ハーリトンの名前くらい、私でも知ってるわ。
私みたいな没落貴族でも知っているくらい有名な、成金。
「どうせ、爵位が欲しいだけなんでしょう?」
薬どころかパン屑にもならなかった、伯爵の爵位。
私の吐き捨てるような言葉に、レナルドは唇の端を上げた。
「……よかったよ、ただの馬鹿女じゃなくて」
「褒めていただけて嬉しいわ」