わたくし、政略結婚いたします!?
「ちょ、レナルド……っ」
くすぐったい、そう訴えようと彼を見る。
────だけど。
……私を見る、甘い視線に。
切なげな表情に。
私はなにも、言えなくなって。
抗う術もなくドクンと大きく心臓が跳ねて、胸がぎゅうっとに苦しくなって、痛いくらいだった。
「……本当に、いいのか?」
優しく私の頬に触れて、レナルドが呟くように訊いてきた。
……本当、今更なんだから。
私は、迷わずコクリと頷いた。
怖くないと言えば嘘になるけど。