わたくし、政略結婚いたします!?


「……あなたの好きにしていいのよ」



ゴクリと、レナルドの喉が唾を呑み下したのが見えた。



「……あなたのものに、してください」



言い終わるより先に。


唇が再び重ねられて。


私は温かくて力強い体温を、体中で受け止めた。







*****




「…………」


カーテンの隙間から差し込んでくる微かな朝日に目が覚めて、私はゆっくりと何度か瞬きをした。



なんだか身体が重い。



なんとなしに横を見ると視界に綺麗な顔が飛び込んできて、驚いて思わず叫びそうになった。


< 212 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop