わたくし、政略結婚いたします!?
「……ただ、なんだよ」
甘い声に、どうしようもなく心が震える。
────ただ、訊いてみただけ。
……そんな答えを返せる雰囲気じゃなくて。
「……昨日のことが夢だったんじゃないかって、思っただけなの…」
正直に、そう言うしかなかった。
「……は?」
なんだよそれ、とでも言いたげに私を見るレナルド。
「だ、だって、幸せな結婚なんて諦めてたのに。あなたに好きになってもらえることなんてないと思ってたのに」
なのに。
「まさか、急にこんな幸せになるなんて、簡単に受け入れられるわけないじゃない…」