わたくし、政略結婚いたします!?
なぜこんなに大量のカップケーキをこしらえたのかといえば、お客様に振る舞うためだ。
私は、人に食べさせるようなたいそうなものは作れないって拒んだんだけど。
だって、お客様はみんな、プロの味に慣れているような、舌の肥えた貴族ばっかりだもの。
レナルドは美味しいって言ってくれるけど、どうしたって自信がない。
……のに。
この前のクッキーがすごくおいしかったから、他にも何か作れ、だなんて急に言いだして。
それがパーティーのためだって知って、拒んだら、
すごく、不機嫌そうな顔をされて。
『俺がお前の料理を自慢したいだけだから、大人しくなんか作れ』
だなんて、なんでもないことのように言うんだもの。
……気付いたら、わかった、って頷いていた自分にいちばん驚いたわ!
それで、今に至るわけ。
一応味見はして、変な味にはなってないと思うけど……。