わたくし、政略結婚いたします!?
「……私、あなたの顔はできれば見たくないんだけど」
「はは、ひどいなぁ」
ゆっくりと私とメグの元へ近づいてくるウィルに、思わず後ずさる。
この人がなにか私に害を及ぼすようなことは無いと思うけど、そんなことより、ただ漠然とした嫌悪を感じて。
「出ていってください!あなたは招待されているお客さまのひとり。こんなところに入ってくるべき方ではありません」
凛としたメグの声で、ウィルが足を止める。
「……メグ、いつから君はそんなに僕を嫌うようになったのかな」
悲しそうな声で、傷付いたような表情で、ウィルはそう言う。
それが本物なのか偽物なのかなんて、分からないけど、今の私には、ウィルのすべてがうわべだけのニセモノにしか見えなくて。