わたくし、政略結婚いたします!?
「父のことがあって学校を出ることになって。
たくさんの友達が見送りに来てくれました。
もちろん、本気で私の父を罪人だと信じる子から嫌がらせを受けたり、いきなり仲のよかった友達が冷たくなったり、ということは少なからずありましたが、多くの友達は私を軽蔑なんかしなかった。
……だけど」
ふ、と微かに視線を伏せたメグ。
再び視線を上げたときには、なんだか泣きそうな顔だと思った。
「……だけど、ウィル様は、違ったんです。
大変だったね。頑張ってね。
なんて、そんな言葉を掛けてくれたけど、それが全部うわべだけの言葉だって分かるくらいに冷たい目で私を見ていて。
……あ、この人は私のことを軽蔑しているんだ。
罪人の家族に言葉を掛けるのなんて本当は不本意だと思ってるんだって、気付いてしまったんです」
尊敬していた、大好きだった、これ以上ないくらい温かい人と思っていた先輩からの軽蔑の視線。
それに、まだ幼かった私がどれだけ傷付いたか。
何でもない他人の悪意にはたえられても、信じていた人からの軽蔑に耐えられるほど。
私は、強くなかった。
────語尾を消え入るようにさせて、メグは俯いた。