わたくし、政略結婚いたします!?
「アリア様、ウィル様ー!お茶の用意ができましたよ!」
メグの声に、私とウィルはサロンに戻る。
風が気持ちいいからと理由をつけて、外で話していたのだ。
「メグはまだ僕のところに来る気にはならないの?」
椅子に座って、メグの淹れてくれた紅茶を口に運びながら、ウィルがそう訊く。
「だって私、アリア様が大好きすぎて離れたくないんですもん」
「メグ…!!」
もう、本当に、私だってメグのこと大好きなんだから!
「ウィル様がこのお屋敷に戻られたらいいんですけどね」
「それは……無理だけど」
「じゃあ無理です」