わたくし、政略結婚いたします!?


──────────。



「アリア様はお料理が好きなんですね!すごいです!」


いつしか、お互いの趣味の話になっていて、メグが声を弾ませた。



「そんな、すごくなんてないの。……でも、そうね。ダンスよりは、まだできると思うわ」


「そんな!アリア様、素敵だったと昨日は控え室でも侍女の間で話題でしたよ!」


「嘘でしょう?あんな、付け焼刃なのに……」



たしかに、レナルドが上手いからそれなりには見えたかもしれないけど…。


世の中の本物のお嬢様たちは、もっと上手に決まってる。


昨日は、自分のことにいっぱいいっぱいで、周りを見ることなんてできなかったけど……。



絶対、そうに決まっている。




そう言おうとしたところで、ガチャ、と音がして部屋のドアが開けられた。


ノックもしないなんて、一体誰、と考えるより先に、レナルドの姿が視界に飛び込んでくる。



……そうよね、こんな無遠慮なのはコイツしかいないわよね。


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