わたくし、政略結婚いたします!?

「元気そうだな」


ベッドに座る私に近づいてきてそう言ったレナルドの顔には、「心配して損した」と書いてある。



「だから、大丈夫だって言ったじゃない」


「暇なら厨房でも覗いてきたらどうだ」


「……厨房?」



いきなりどうして厨房?と不思議に思ってレナルドを見上げると、ふいっ、と視線を逸らされた。



「とにかく。メグと喋る元気があるならそっちに行け」



投げ捨てるように言い残して、レナルドはくるりと踵を返した。



「ちょ……っ」



引き止める間もなく、バタン、と部屋のドアが閉まる。



「意味が分からないんだけど」



眉を顰めてメグを見ると、彼女はクスッと笑った。


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