わたくし、政略結婚いたします!?
「なるほど、レナルド様は説明されなかったんですね。
……アリア様の趣味が料理だと伺ったレナルド様が、厨房を好きに使っていいとおっしゃっていましたよ」
「え」
「退屈してらしたんでしょう?食材も道具もご自由にお使いください」
ひととおりの物はそろっているはずですから、と言い残して、エディは厨房を出ていった。
ぽかん、とエディの説明を驚きながら聞いていた私は、ツン、とメグに肩を叩かれて我に返る。
「わ、私、レナルドに料理が趣味だなんて言ったこと無いんだけど…」
「だから、さっき聞いてらしたんですよ。可愛い方ですよね、すぐさま用意するなんて」
メグは、可笑しそうにクスクス笑う。
どうやら、メグにはエディの説明なんか必要なく、レナルドが厨房に行けと言った時点でこういうことだと分かっていたようだ。