わたくし、政略結婚いたします!?
「そうよね。何かある?ココアとか、チョコレートとか……」
「探してきますね」
言い残して、メグがキッチンと直結しているパントリーに消えていった。
その間に、生地をこねていた手を水で洗う。
「アリア嬢」
「きゃあっ!」
いきなり後ろから声を掛けられて、驚いて叫んでしまった。
勢いよく振り返ると、叫ばれたことにびっくりしている様子のウィルが立っていた。
「ごめん、驚かせちゃったかな」
申し訳なさそうに謝るウィルに、私はぶんぶんと頭を振った。
「そんなことないわ!ごめんなさい。大きな声を上げて」
謝ると、ウィルはクスッと笑う。