わたくし、政略結婚いたします!?


「……昨日は、おつかれさま。上手くいったらしいね、ダンス。よかった」


「ウィルのおかげよ」


「きみが頑張ったからだよ。……これは、クッキー?」


首を傾げたウィルに、「ええ」と頷く。


「レナルドにかい?」


「え!?……だ、だれにとか、考えてなかったわ」


そっか、誰に渡すとか、訊かれるものなのね。

今まで自分とお母さんしかいなかったから、そういうのもよくわからない。


「もしレナルドに贈るなら、彼はチョコレート味が好きだったはずだよ」


「そうなの?……って、渡さないけどっ!これは私とメグで食べるの」



あんな奴にあげるくらいなら、自分で食べる。


どうせマズイって言うに決まってるもの。


私のクッキーなんかよりずっと高級で美味しいお菓子をいつも食べているんだから。


プロが作ったものと比べられるなんて、嫌。

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