冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
「触んな」
そう言うお兄ちゃんを無視して、傷の治療をする私。
これも最近ずっと。
「お前、まじで消えろよ」
そんな言葉を言われて、
悲しくないわけがない。
心が痛くて、今にも泣きそう。
下唇を噛み締めて必死に感情を抑える。
急に腕を捕まれた。
ぐいっと引っ張られて、言われた。
まっすぐに。
あの目で言った。
「お前、俺が嫌いってことわかってる?
本当、うざいよ?」
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