冷たいお兄ちゃんと禁断の恋

「触んな」




そう言うお兄ちゃんを無視して、傷の治療をする私。




これも最近ずっと。






「お前、まじで消えろよ」




そんな言葉を言われて、
悲しくないわけがない。


心が痛くて、今にも泣きそう。



下唇を噛み締めて必死に感情を抑える。







急に腕を捕まれた。




ぐいっと引っ張られて、言われた。




まっすぐに。





あの目で言った。








「お前、俺が嫌いってことわかってる?
本当、うざいよ?」





< 154 / 173 >

この作品をシェア

pagetop