犯罪コレクターの独白
四月五日、八時十九分。


現れた王様は、私を真実を告げた場所まで連れて行った。


再び、ソファーに身を沈める。

このソファーに身体ごと吸い込まれてしまいたい、と考えていた私に、小瓶が手渡される。

「君のお父さんの――別所剛志君の、遺骨だよ」

小さくなってしまった、別所さん。

唐突に、別所さんの死顔が脳内に浮かぶ。

私の過ちを赦すかの如く、優しげなものだった。

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