海賊王子ヒースコート
「まさか、俺達の船に猿が紛れ込んでいるとはな」
聞き覚えのある声が耳に届いた。
「なっ!?」
驚愕の表情でドアの方を振り返る男達。
「船長の言葉すら理解できない知能の低い猿が、この船に乗る資格はない。さっさと降りてしまえ」
そこには「麗しの美青年」と謳われるヒースコートが、銃口をこちらに向けて立っていた。
「ヒースコート!!お前、いつの間に戻ってきやがった!?」
「上に行くのをこの目でしっかり見たぜ!?」
「バーカ、これだから貴様らは下っ端止まりなんだよ。この猿以下が」
ヒースコートはアイリーンの上にいる男の頭に照準を合わせ、相手が戦慄するような眼差しをたたえながら一歩一歩、寝台に近寄ってきた。