海賊王子ヒースコート
「もちろん、覚悟はできてるよな?俺の戦利品を盗もうとしたんだ。鼻と耳削ぎ落として、無人島に置き去りにしてやるよ」
仲間に対する盗みは厳禁。
もし盗みが見つかれば、ヒースコートが言った通りの罰が下される。
「ひっ!?ひぃ!!そ、それだけはぁ!!」
脂汗を額に滲ませる男達。
緊迫したこの場面に、突如のんびりした声が響いた。
「な~ヒースコート、今いいかっ…て、あれ?どうした?なんか揉めてんのか?」
開けっ放しだったドアからひょっこりと顔を覗かせた、頬に傷を持つ男レイバン。
「か、甲板長!!助けてぇ~!!」
甲板長と呼ばれたレイバンは「何だ何だ?」と目を丸くした。