荒れ球リリーバー
息を切らせ着いたのは、もう二度と来ることもないと思っていた誠一郎の住むマンション前。
エントランスで部屋番号と呼び鈴を押すけど、やっぱり返事はなくて返し忘れてた合鍵と押し慣れた暗証番号を使って、誠一郎の部屋へと入った。
静かにドアを開けて廊下を抜けリビングに入ると、ソファーの上には仰向けで寝る誠一郎の姿。
「セイ?」
「志乃…?」
声を掛けると目をうっすら開いた。
「セイ。どうしたの?」
「志乃。俺……」
体調不良?
怪我?
二軍落ち?
色んな心配をしていたのに、誠一郎の言葉と共に聞こえたのは。
グゥ~
「腹へった……」
お腹の虫の音。
聞けば、合宿から帰宅後何も食べていないのだとか。
エントランスで部屋番号と呼び鈴を押すけど、やっぱり返事はなくて返し忘れてた合鍵と押し慣れた暗証番号を使って、誠一郎の部屋へと入った。
静かにドアを開けて廊下を抜けリビングに入ると、ソファーの上には仰向けで寝る誠一郎の姿。
「セイ?」
「志乃…?」
声を掛けると目をうっすら開いた。
「セイ。どうしたの?」
「志乃。俺……」
体調不良?
怪我?
二軍落ち?
色んな心配をしていたのに、誠一郎の言葉と共に聞こえたのは。
グゥ~
「腹へった……」
お腹の虫の音。
聞けば、合宿から帰宅後何も食べていないのだとか。