カラフル
紙コップに入ったお茶を飲みながら、休憩室の長いすに座るあたし。
さっき、橘さんは「気にしなくていいからね」と励ましに来てくれた。
特集ページから外されるかもしれないと不安になっていたあたしは、その言葉を聞いてホッとする。
だけど、あんなことを言われた後での撮影で、笑顔は作りづらい。
お茶を眺めながらぼんやりしていると、スタッフの人たちと話していたはずの矢野ユウキが、1人でこの休憩室に入ってきた。
彼は少し離れた場所に腰掛け、手にしている雑誌をひざの上に置き、黙々と読み始める。
完全に、あたしのことなど目に入っていない。
あたしは眉間にしわを寄せたまま、お茶をグッと飲み干した。