指先で紡ぐ月影歌
一体何が変わっていくのか、どう変わっていくのか。
それは俺の頭では予想も出来ないけれど。
それほどまでに急に南蛮文化の風を入れなくてはいけないのかと思うけれど。
それでもそんな俺の思いとは裏腹に、確実にこの国は変わっていく。
変わる道をこの国は選んだのだ。
見上げた空は苦々しいほどに青く澄みわたっていて。
まるで進むことの出来ない俺を嘲笑っているようだった。
空は今日も変わらずやっぱり広い。
その色の鮮やかさに耐えられず、少しだけ体を起こすと猪口に注いだ酒を一気に飲み干し視界を閉ざす。
そして思い出すんだ。
この空よりもずっと鮮やかだったあの季節を。