イケメン女子の学園生活1【完】

「次は大玉転がしだね」

『そうだなー』



と、そんな時だった



<えー…黒崎朔月君。1Aの黒崎朔月君は至急生徒会の本部まで来てください>



え、

えぇー!!



「…ど、どういう事かな?」

『………』



あんにゃろー!

相模先輩のニヒルな笑い顔が脳を霞めた


驚きで開いた目を閉じるとオレはクルリと向きをかえ生徒会本部へ

行くしかないよなぁ…


……断ったら後が面倒そうだし


「大丈夫?」

『うむ。大丈夫ばない』



なんて。

冗談じゃないから。

笑うな慎二君



『いってくる』

「…うん。気を付けてね」



二度目となる重い足取り

クールっつーか、物事にあんま感心がなかったオレがこんなにも重い足の経験がない


いやー、大変だね


すっかり上がりっぱなしだった口角は下がり

ずーん、というオーラを背負って行く





ずーんずーん

ってね





歩いて向かった生徒会本部ことテント

校舎に近く、またグラウンドを見渡せる位置に一番でかいそのテントは存在する


ったく、関係ない場所だと思ってたのに


まーさか、オレが放送で招待…いや、呼び出しされるなんて思いもよらず

誰にも予知出来ない事になりました


や、誰にも…じゃないかもな



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