イケメン女子の学園生活1【完】
って、んな事はどうでも良い
オレに超能力があればなーなんて、今はどうでも良いだろ
うん
『ちわー……』
テント…屋根だけあるテントね
あの学校によくあるやつ
顔を出して覗くと
マイクの前に座っている想像より笑っている相模先輩と
なが机の上の資料を見つめる白木先輩と
あとその他もろもろがいた
その他もろもろっつーのは生徒会役員だと思う
オレが名前を知らないだけ
すみません……
「やぁ、黒崎君。悪いね、わざわざ」
『…悪いと思うんならやめてくれませんかね?』
ニッコリ笑って近づく相模先輩と距離をとりつつ作り笑い
うーん、相変わらずの美男子さんですねー
「ごめんね?ちょっと黒崎君にやって欲しい事があってね」
『…嫌です』
「聞いてね」
作り笑いで拒否した言葉を有無を言わさずとばかりに返してくる相模先輩
や、やりますね
さすが相模先輩
この学校で初オレが臆した人なだけはある
いや、まぁ、大した事ないけど……
「生徒会主催のNo.1グランプリに出て欲しいんだよ」
『…?』
「その顔は知らないって顔だね?1年生だから仕方がないって言いたいけど、先生の話をちゃんと聞いている生徒なら皆知ってる事だよ」
おうおう相模先輩
それってオレが先生の話を聞いてないみたいじゃねーか
ふん、聞いてないがな!
No.1グランプリぃー?
聞いた事ねーよ!