イケメン女子の学園生活1【完】
「説明…は、里江から聞いた方が解りやすいだろう。いいかい?」
「えぇ。朔月さんなら良いわよ」
「ふむ、任せよう。俺は仕事を進めるな」
相模先輩の言葉に頷いた白木先輩がこちらに近づく
「…えぇーっと、そこに座ってくれる?」
『はい』
パイプ椅子に腰かけるとなが机を挟んだ向かい側に白木先輩も座る
『で、No.1グランプリって何ですか?白木先輩』
「里江、で良いわ」
『え?や、…流石に呼び捨ては…』
「そう?」
躊躇うオレに対し寂しげに視線を落とした白木先輩に柄でもなくオロオロしてしまった
こんな可愛い女の子と接した事ねーから焦る…!
オレだって女だったら媚びうるか異様に避けられた経験しかないから!
『わ、わかりました。じゃあ里江先輩って呼ばせてもらいます』
「えぇ!」
ニッコリ笑う里江先輩にオレの心もホッコリ
「では、説明させてもらうわね」
『はい』
里江先輩から聞いたNo.1グランプリの話は次のような事だった