叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



なんか……ちょっと嬉しいかも。



「最近さ優花ちゃん笑わなくなったよね」


「だから?」


「……優夜ちゃん知ってるんでしょ?優花ちゃんがいじめられてること」



たぶん俺のせいで。


俺が優花ちゃんをかばった時のことを根に持ってる女の子がきっと主犯格。


もしかしたらいじめはその時から始まっていたのかもしれない。


そう思うと……やりきれない。



「知ってる」



優夜ちゃんは表情を変えずに、ただ目線を下に変えた。



「なんとも思わないの?自分の妹なのに。双子って特別なものじゃないのかよ」


「いじめられてる方にも悪いところがあるからいじめられるんだよ」


「は?」


「同じ顔が近くにいると……むかつく」



昼休みだからか、俺たちの重い空気とは正反対の笑い声や、はしゃぐ足音などが聞こえてくるけど、どれも今はフィルターかかっているように聞こえる。


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