叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「俺が保健室まで運びます。先生がたは来ないでください」
それらしいことを言って、歩き出した。
腕の中で苦しそうに顔を歪ませる優夜ちゃんに胸が痛む。
精神的に参っているんだ……。
妹が、自殺未遂だもんな。
俺もキツイのに、優夜ちゃんはなおさキツイんだろうな。
『いじめられて死んじゃえばいい!』
あの時の言葉。
自分が、引き金を引いたようなもんだし。
ーーガラガラッ……。
保健室へ入って、優夜ちゃんをベッドの上に座らせるようにして降ろした。
黙ったままうつむく彼女の目の前にパイプ椅子を持って来て座る。
「優夜ちゃん大丈夫?」
「…………」