叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「……本当はね、優夜のことをズタズタに傷つけるためにここに転校して来たの」
「え!?」
「優夜が失声症になったって聞いた時はざまぁーみろって思ったし、そのまま不幸になればいいと思ってた……」
そんな……!
「だけどお母さんから最近優夜が笑うようになったって聞いて、優夜が幸せになることは許さないって思ってたから。だからお父さんに優夜と仲直りしたいって適当な嘘をついて転校させてもらったの。
でもここに仁くんが居ること知らなくて……」
「優花ちゃん……」
「だって私は優夜の言葉で自殺したから……っ。恨まずに生きて行く方法なんて知らないし、ないと思ったんだよ……っ」
生きて行くためには、優夜を恨まずには居られなかった。
そう、優花ちゃんは言った。
優花ちゃんの告白が胸の中に振動していく。
いろんな悲しみが重なって、
いろんな想いが交差して、
今の現状に繋がったんだな。