叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
相沢が。
相沢が……意識を取り戻した!!
目を開けた君に会えるんだな……!?
そして放課後までの時間を早く時間が経たないかとソワソワしながら過ごした。
「水田くん、ちょっといいかしら」
放課後になって帰りのしたくをしていた俺は数学の先生に呼ばれた。
……なんだよ、俺早く相沢のところに行きたいんだけど。
「なんですか、俺ちょっと急いでるんですけど……」
「急いでる?んーでも水田くんだけこの課題が出てないんだよね」
目の前に差し出された二枚のプリント。
あっ!やべぇ!!
やるのすっかり忘れてた。
笑って見せると先生も不敵に笑った。
……ダメだ。逃げられない。
「終わったら帰っていいから」
「はい……」
なんでよりにもよって相沢の意識が回復した今日なんだよ……!
まったくついてない。