叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「あぁーっ!俺も早く相沢に会いたてぇっ!」
相沢と会えるとわかっているのに、こんなおあずけはヒドイ。
もどかしい気持ちを抱えながら、ひたすらに数式を解いていった。
外は晴れ。
雲はゆっくり穏やかに流れていた。
「先生!終わりました……!!」
「はぁーい。今度からは期限までにちゃんと出しなさいね〜」
「はい!じゃあ失礼します!」
職員室に解きたてほやほやのプリントを届けて俺はさっさと学校をあとにして走った。
浮き足立つように、心が晴れやかで。
病院につくとすぐに相沢の病室に向かった。
……もうすぐで、会える。
相沢に。
そう思うと胸が詰まって苦しい。
嬉しいんだけど、嬉しすぎて……
涙が出そう。
胸がギューッと熱く締めつけられる。