叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
繋がれた手にこそばゆい雰囲気に包まれる。
……積極的すぎるかな。
でもイヤな顔をせずにただひたすら恥ずかしがっている相沢を見ると、俺ももっともっとって思う。
冷たかった手が、重ねたことによって熱を帯びて来る。
「冬樹……」
「ん?」
「……恥ずかしい」
手を繋いで歩いていると相沢がうつむきながらそう言った。
それに思わず吹き出してしまうと「冬樹のばかー!なんで笑うのよっ!」と腕を叩いて来るけど全然痛くなくて。
……もうめちゃ可愛い。
俺をどうしたいの、相沢。
そう思うと笑いが止まらなかった。
「……冬樹なんて嫌いなんだから」
「ありがとう」
「なんでありがとうなの!?」
だって相沢気づいてない?
俺が嫌いって顔、全然してないよ?
……あぁ、すごく楽しい。