叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


そうして電車とバスを乗り継いで辿り着いた目的地。



「遊園地なんていつ以来かなぁ」



目をキラキラさせる相沢に連れて来て良かったなって思う。


……でもさすがクリスマスイブ。


カップルや家族連れ、いろんな人で溢れかえっている。

すごい人の数だ。



「俺は……5年?ぶりかな」


「私もそれぐらいかなぁ……。あ!メリーゴーランド!」



ゆっくり子供たちを乗せて回るメリーゴーランドを目を輝かせて見る相沢。


……ダメだ。



「くっ……くく!……ははっ!」



我慢できない。
さっきから笑いがとまらねぇ。


相沢といるとすごい楽しい。



「……もうまた笑ってるしぃ」


「相沢かわいいな」


「か、可愛くないし……!急になに……!!」


「急にじゃねぇよ。ずっと思ってた」



言ってなかったけど今日の格好すげぇ可愛いと思ってた。


薄い肌色に近いピンクのPコート。
赤いマフラーとヒラヒラのミニズボン。
足元は茶色の低いヒールがついたパンプス。


髪の毛はゆるく巻かれててオシャレ。


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