SトロベリージャM
「ダイ・・。わたし、あなたの気持ちがよく分からないよ。」


「分からなくていいから、もう、何も言うな。」


(そうだね。分からない方が、知らない方が良いこともあるのかもしれない・・。何も壊したくないから、今はこのままでいて・・。わたしを暖めて・・。)


実野里は、ダイに身を任せた。



~Side 実野里~


ただ、感じたのは、ダイのぬくもり。


ダイが与えてくれている、このぬくもりは、何を意味しているんだろう。


気持ちを言わないクールな彼は、謎だらけだ。


でも、解かなくていい謎もあるようで、わたしはこのまま何も聞かないことにした。


ダイはどんな顔でわたしを抱きしめているんだろう?


さっきの鋭い冷淡な表情でも、いつもの悪戯な笑みでもない、別の顔がわたしの後ろにはあるような気がした。


男の人の身体って、こんなに大きいんだ。


幼い頃に、小さい大地に抱きしめられただけのわたしは、何も知らなかった。


大きいよ ダイ・・。


だんだん、あなたの存在が大きくなっていきそうで・・。


わたしには、大地がいるのに・・。














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